今回はファイルの選択ダイアログとアプリケーションの実行を使って、ユーザー自身が開きたいファイルを選択する処理の方法をご紹介します。
最初に処理の手順とフローの完成形を見てみます。
処理手順
1.ファイルの選択ダイアログを表示
2.IF
3.アプリケーションの実行
フローの完成形
では順を追って説明します。
1.ファイルの選択ダイアログを表示
最初にアクションの「ファイルの選択ダイアログを表示」を使って、指定したファイルを変数に格納します。
1.アクションにある「メッセージボックス」の「ファイルの選択ダイアログを表示」をワークスペースにドラッグ&ドロップします。
2.ファイルの選択ダイアログの設定を行います。
パラメータの説明をします。
・ダイアログのタイトル:タイトルを入力できます。
ユーザーにどのような行動を促したいか、タイトルでお知らせします。
任意のタイトルを入力します。
・初期フォルダ:ファイルを参照する時に、最初に開くフォルダを指定できます。
今回はフォルダをユーザー側が指定する設定にしたいので、何も入力しません。
もし、開くフォルダを指定したい場合はフォルダマークをクリックして、フォルダを指定します。
・ファイルフィルター:取得するファイルを制限します。
開きたいファイルの拡張子を指定することが出来ます。
ファイルの種類を指定しない場合は何も入力しません。
指定したい場合は*.xlsx*などの拡張子を入力すると、その拡張子のファイルしか選択できなくなります。
次に「ファイル選択ダイアログを常に手前に表示する」と「ファイルが存在するかどうかを確認する」にチェックを入れます。
3.設定が終わったら「保存」をクリックします。
選択したファイルが変数「SelectedFile」に格納されます。
変数「ButtonPressed」は次のIFで使用します。
ButtonPressedには、ユーザーが「開く」または「キャンセル」の、どのボタンを押したか記録されます。
2.IF
次に、上記の「ファイルの選択ダイアログ」でキャンセルした場合に、それ以降の処理を行わないようにIFで処理します。
1.アクションにある「条件」の「IF」をワークスペースにドラッグ&ドロップします。
2.次にIFの設定を行います。
・最初のオペランドに、ファイルの選択ダイアログで生成された変数「ButtonPressed」を入力します。
{☓}から選択することが出来ます。
・演算子には「と等しくない(<>)」を選択します。
・2番目のオペランドには「Cancel」と入力します。
3.設定が終わったら「保存」をクリックします。
IFの条件分岐で、キャンセルではない(等しくない)場合に処理が実行されます。
キャンセルした場合は、処理が中断されます。
3.アプリケーションの実行
アプリケーションの実行で、先程ファイルの選択ダイアログで選択したファイルを開きます。
1.アクションにある「システム」の「アプリケーションの実行」をIFとEndの間にドラッグ&ドロップします。
2.次にアプリケーションの実行の設定を行います。
・アプリケーションパスに、上記で選択したファイルが変数「SelectedFile」に格納されていますので、「SelectedFile」を選択します。
・ウィンドウスタイルは「正常」「非表示」「最小化」「最大化」の4種類あります。
今回は最大化でウィンドウを開きたいので「最大化」を選択します。
3.設定が終わったら「保存」をクリックします。
4.フローの実行
・フローの実行を行い、ファイルを選択して開くか、もしくはキャンセルして処理が中断されるか試してみてください。
今回はユーザー側でファイルの選択をする処理を説明しました。
色々なファイルで試してみてください。