Power Automate Desktop(パワーオートメイトデスクトップ)の特別なフォルダーを取得とは、Windowsの特別なフォルダ(デスクトップ、ドキュメント、プログラム、ピクチャなど)のパスを取得することです。
Power Automate Desktopを違う環境で使用する場合、パソコンの環境でユーザー名が異なります。
私のログイン名と、このサイトをご覧になっている人のユーザー名が異なりますので、特別なフォルダーを使用して、その人独自のパスを取得してファイルを保存したり、開いたりするときに使用します。
1.特別なフォルダーを取得とは
例えば、PDFファイルを保存する時や、EXCELのデータを開く時に、パス(ファイルの保存場所)を使用します。
ファイルの保存場所はユーザー毎に違います。
例えばC:\Users\〇〇〇〇\デスクトップなど、赤い〇の部分がパソコンにログインしているユーザー名が表示されていると思います。
その環境独自のパスを「特別なフォルダーを取得」で取得します。
2.特別なフォルダーの取得方法
Power Automate Desktopの特別なフォルダーの取得方法をご紹介します。
1.アクションのフォルダーから「特別なフォルダーを取得」をダブルクリックするか、すでにアクションが設定されている場合は、その下にドラッグします。
2.「特別なフォルダーを取得」が表示されたら、特別なフォルダーの名前:を上記のPDFファイルやExcelファイルの保存場所に指定します。今回はデスクトップに保存してあるファイルを使用したいので、デスクトップにします。
特別なフォルダーのパスは自動的に決定されます。
3.「保存」をクリックして操作は終了です。
変数が生成されました。SpecialFolderPath
特別なフォルダーの使用例
「特別なフォルダーを取得」で生成された変数を使用して、ファイルの保存場所のパスを指定していきます。
例えばExcelファイルを開く場合に、特別なフォルダを使用して開いてみます。
1.Excelの起動のドキュメントパス:右側にある{×}をクリックして、先ほど作成した「特別なフォルダーを取得」で生成された変数:「SpecialFolderPath」をダブルクリックします。
2.次に%SpecialFolderPath%の後ろにファイルの置いてあるパス(ファイルの保存場所)を入力します。
\雇用保険被保険者資格取得届\2022.4.1雇用保険被保険者資格取得届一覧表.xlsx
(フォルダ名) (ファイル名)
3.ドキュメントパスにExcelファイルの保存場所を指定したら、「保存」をクリックして終了です。
特別なフォルダを使用することで、異なる環境になっても、保存先のパスを正しく取得して、エラーが起こるのを防いでくれます。
特別なフォルダを活用してみてください。