今回はPower Automate Desktopを使用して、複数のフォルダーを一括で作成する方法をご紹介します。
Excelブックにフォルダー名を入力し、その名前の数だけフォルダーを自動で作成します。
作成の流れは
- フォルダー名を入力したExcelブックを用意します。
- フォルダー名のExcelブックをPower Automate Desktopに読み取ります。
- For eachを使用してフォルダー名の数だけフォルダーを作成します。
フローの完成形
使用するExcelブック
作成されるフォルダー
1.Excelの起動
フォルダー名を入力したExcelブックを用意し、Power Automate DesktopからアクションのExcelの起動でExcelブックを開きます。
1.アクションの「Excel」から「Excelの起動」をワークスペースにドラッグ&ドロップします。
Excelの起動:次のドキュメントを開く
ドキュメントパス:フォルダー名が入力されているExcelブックを選択します。
生成された変数:%ExcelInstance%
ドキュメントパスにCドライブのユーザー名が入る場合などで使用する、「特別なフォルダーを取得する」場合は別の記事に作成方法を掲載しています。
該当記事はこちら
2.Excelワークシートから読み取る
Excelブックに入力されているフォルダー名をPADに読み取ります。
1.アクションの「Excel」から「Excelワークシートから読み取る」をワークスペースにドラッグ&ドロップします。
Excelインスタンス:%ExcelInstance%
取得:ワークシートに含まれる使用可能なすべての値
ワークシートにはフォルダー名しか入力されていないので、すべての値を使用します。
生成された変数:%ExcelData%
3.Excelを閉じる
上記で起動したExcelブックを閉じます。
1.アクションの「Excel」から「Excelを閉じる」をワークスペースにドラッグ&ドロップします。
Excelインスタンス:%ExcelInstance%
Excelを閉じる前:ドキュメントを保存しない
4.For each
For eachを使用して、Excelブックに入力されているフォルダー名の数だけ繰り返し処理を行います。
1.アクションの「ループ」から「For each」をワークスペースにドラッグ&ドロップします。
反復処理を行う値:%ExcelData%
「Excelワークシートから読み取る」で生成された変数%ExcelData%を入力します。
生成された変数:%CurrentItem%
5.フォルダーの作成
For eachに格納されたExcelDataのフォルダー名を使用して、フォルダーを作成します。
1.アクションの「フォルダー」から「フォルダーの作成」をワークスペースにドラッグ&ドロップします。
新しいフォルダーを次の場所に作成:フォルダーの保存先を指定します。
新しいフォルダー名:%CurrentItem%
ループのFor eachの変数%CurrentItem%に格納されるExceldataのフォルダー名を使用します。
フローを実行すると指定した保存先にフォルダーが作成されます。
以上で複数のフォルダーをExcelブックのフォルダー名を使用して一括作成する方法をご紹介しました。