いちいち決まったセルの消去を手作業で行うのは面倒だ
入力されたセルの消去を1クリックで終わらせたい
例えば、年末調整の保険料控除を計算する表を作って、一人必要な数値を入力して控除額が求められたら、次の人の数値を入力する際に、前回の人の数値をDeleteキーで全セルを消去するのは面倒ですよね。
控除額の確認が終わったら、1クリックで全セルの内容を消去して、また次の人の計算をする方が作業効率がいいです。
その作業をマクロを使って行います。
マクロを使って、文字や数値の消去(クリア)を行う場合に、最初にマクロを使う開発タブを使用できるように設定する必要があります。
Excelブックを開いたら「ファイル」タブのオプションとリンクタブを右クリックしてリボンのユーザー設定を開く方法があります。
1.ファイルからオプションで開発タブを設定する方法
Excelブックを開いたら「ファイル」タブの「オプション」を押します。
Excelのオプション画面を開いたら、「リボンのユーザー設定」の開発にチェックを入れ、OKを押します。
するとリボンに開発タブが表示されました。
これで、準備が整いました。
2.マクロの設定方法
開発タブの設定が終わったら、次に緑色のセルに記載されている、文字と数字をマクロを使って消去(クリア)します。
最初に開発タブのマクロの記録をクリックします。
→
マクロ名を任意の名前に変更します。今回は文字数字消去に変更してからOKをクリックします。
「記録終了」が表示されていたら、今マクロの記録が開始されている状態です。
次に消去したい範囲を選択します。(ShiftやCtrlを使ってセルを選択)
→
消去したい範囲を選択したら、Deleteキーで消去します。
Deleteキーで消去したら、最初の入力するセルを選択します。
最初に入力するセルを選択することで、文字数字を消去した後に、最初の入力先をいちいち選択することなくマクロで選択できるようになります。
文字数字が消去し、最初の入力先を選択したら、開発タブの「記録終了」をクリックします。
これでマクロの記録は終了です。
3.マクロの起動
次に、そのマクロを使用するための方法を紹介します。
何通りかあるのですが、今回は開発タブの挿入のフォームコントロール内の「ボタン」を使用します。
挿入の「ボタン」をクリックします。
「ボタン」をクリックすると十字マークが表示されますので、任意の場所に左クリックを押しながら移動して四角が表示されるので、任意の大きさになったら左クリックを離します。
左クリックを離すと、マクロの登録画面が表示されます。
ここで先程記録した「文字数字消去」をクリックして、OKをクリックします。
ボタン1が作成されました。
このままでは、何のボタンか解らないので、名称をボタン1から文字数字消去に変更します。
ボタンを右クリックし、テキストの編集を左クリックします。
ボタン1を文字数字消去に変更します。
変更したら完成です。
4.マクロの動作確認
次にマクロが動くかどうかの動作確認を行います。
緑色のセルに必要事項を入力して、作成したマクロのボタンをクリックして、文字と数字が消去されて、カーソルがセルの入力の最初に移動するか確認します。
文字数字消去ボタンをクリックします。
文字と数字が消去され、カーソルが最初に移動しました。
これでマクロの説明は終わりです。
この方法以外にも、マクロの記録や設定方法もあります。
注意事項として、マクロで消去した場合は「元に戻す」ことは出来ません。
文字や数字を消去する場合はご注意ください。