今回ご紹介する機能はPowerAutomateDesktopを使用して、WebページをスクリーンショットしてExcelブックに貼り付けます。
例えば、行政機関が提供する表などをスクリーンショットで取得して、Excelに貼り付けます。
今回は例として、当サイトのトップページに置いてある画像をスクリーンショットして、Excelに貼り付ける方法をご紹介します。
使用するアクションは6種類です。
- 新しいMicrosoft Edgeを起動する
- Webページのスクリーンショットを取得します
- Webブラウザーを閉じる
- Excelの起動
- Excelワークシート内のセルを選択
- ウインドウのUI要素をクリックする
完成形はこちら
順を追って説明します。
1.新しいMicrosoft Edgeを起動する
まずはスクリーンショットしたい、Webページを開きます。
今回は特定のWebページのスクリーンショットを取得します。
初期URLを特定のサイトに固定します。
1.アクションの「ブラウザー自動化」から「新しいMicrosoft Edgeを起動する」をワークスペースにドラッグ&ドロップします。
2.パラメータを選択します。
起動モード:新しいインスタンスを起動する
・新しくWebブラウザを開きます。
初期URL:https://itnetone.com/
・今回は当サイトのトップページにある、画像を取得しますので、当サイトのURLを入力します。
ウィンドウの状態:最大化
・ページ全体では無く、特定の位置の画像を取得するので、取得位置がズレないように、ウィンドウは最大化にします。
3.設定が終わったら、保存をクリックします。
2.Webページのスクリーンショットを取得します
Webページを開いたら、どの箇所をスクリーンショットするか指定します。
1.アクションの「ブラウザー自動化」の「Webデータ抽出」から「Webページのスクリーンショットを取得します」をワークスペースにドラッグ&ドロップします。
2.パラメータを選択します。
キャプチャ:特定の要素
・今回はページの中の特定の箇所をスクリーンショットしたいので、キャプチャを特定の要素にします。
UI要素:右にある矢印をクリックして、UI要素の追加をクリックします。
初期URLで指定した、Webページを開きます。
・今回は当サイトのトップページからスクリーンショットを取得するので、Microsoft Edgeを起動して、https://itnetone.com/を開きます。
・スクリーンショットを取得したい場所にカーソルを持っていき、赤枠が表示されたら、Ctrlを押しながら左クリックします。
保存モード:クリップボード
・クリップボードに保存しておいて、後でExcelに貼り付けます。
3.設定が終わったら、保存をクリックします。
3.Webブラウザーを閉じる
開いたWebブラウザーを閉じるアクションを設定します。
1.アクションの「ブラウザー自動化」から「Webブラウザーを閉じる」をワークスペースにドラッグ&ドロップします。
2.パラメータを選択します。
3.そのまま保存をクリックします。
4.Excelの起動
スクリーンショットをExcelブックに貼り付けるため、Excelを起動します。
1.アクションの「Excel」から「Excelの起動」をワークスペースにドラッグ&ドロップします。
2.パラメータを選択します。
Excelの起動:空のドキュメントを使用
・今回は空のExcelブックにスクリーンショットを貼り付けます。
3.設定が終わったら、保存をクリックします。
5.Excelワークシート内のセルを選択
開いたExcelブックの、どのセルに画像を貼り付けるか指定します。
1.アクションの「Excel」の「詳細」から「Excelワークシート内のセルを選択」をワークスペースにドラッグ&ドロップします。
2.パラメータを選択します。
スクリーンショットを貼り付ける、セルを指定します。
今回はセルB2に、画像を貼り付ける設定をします。
選択:セルの範囲
先頭列:B 先頭行:2 最終列:B 最終行:2
3.設定が終わったら、保存をクリックします。
6.ウインドウのUI要素をクリックする
Excelブックのセルを指定したら、そこに画像を貼り付けるアクションを設定します。
1.アクションの「UIオートメーション」から「ウインドウのUI要素をクリックする」をワークスペースにドラッグ&ドロップします。
2.パラメータを選択します。
ExcelのUIを操作して、スクリーンショットをセルに貼り付けるアクションを設定します。
UI要素:UI要素を追加します。
・Excelを起動して、空白のブックを開きます。
ウィンドウを最大化で開きます。
・「ホーム」の「貼り付け」の所にカーソルを持っていきます。
赤枠が表示されるので、Ctrlを押しながら左クリックします。
※UI要素ピッカーのウィンドウは、青い所をドラッグして移動することができます。
クリックの種類:左クリック
3.設定が終わったら、保存をクリックします。
7.フローの実行
1.フローを実行して動作確認を行います。
ExcelブックのセルB2に、スクリーンショットが貼り付きました。
以上でPowerAutomateDesktopでWebページをスクショしてExcelに貼る方法をご紹介しました。