今回はフロー構築に便利なデバッグ機能や、アクションの無効化、フローを途中から実行する方法をご紹介します。
1.ブレークポイント
●ブレークポイントとは
ブレークポイントを設置することで、フローを実行すると、ブレークポイントの手前のアクションまでフローが実行され、ブレークポイントの設置されたアクションでフローが一時停止されます。
ブレークポイントで、アクションを一時停止し、フロー変数に正しいデータが格納されているか、アクションが正しく動作するか、エラー発生時のアクションの検証などに使用します。
●ブレークポイントの設置方法
ブレークポイントの設置方法は、3つあります。
1.アクション番号の左側をクリックして赤い丸を表示。
2.「デバッグ」の「ブレークポイントの切り替え」で設置。
3.キーボードの「F9」を押す。
●ブレークポイントの設置例
1.アクション番号の左側をクリックして赤い丸を表示する方法
・ブレークポイントを設置したい、アクション番号の左側をクリックして赤い丸を表示。
アクション番号の左側をクリックすると赤い丸が表示されます。
2.「デバッグ」の「ブレークポイントの切り替え」で設置する方法
・ブレークポイントを設置したいアクションをクリックして、「デバッグ」の「ブレークポイントの切り替え」をクリックします。
3.キーボードの「F9」を押す方法
ブレークポイントを設置したいアクションを、クリックして選択した状態で、キーボードの「F9」を押します。
・ブレークポイントが設置されます。
・フローの実行
フローを実行すると、ブレークポイントの設置されたアクションの手前までフローが実行されます。
「ブレークポイント」でアクションを一時停止した後は、「▷実行」を行うと、次のブレークポイントがある場合は、次のブレークポイントまで、無い場合は最後までフローが実行されます。
●ブレークポイントの削除
ブレークポイントの削除は、設置と同じ作業を繰り返すと、削除されます。
1.アクション番号の赤い丸をクリックする。
2.「デバッグ」の「ブレークポイントの切り替え」をクリックする。
3.キーボードの「F9」を押す。
●すべてのブレークポイントを削除
1.「デバッグ」の「すべてのブレークポイントを削除」をクリックする。
2.キーボードの「Ctrl+Shift+F9」を押す。
設置してあったブレークポイントをすべて削除できます。
2.次のアクションを実行
●次のアクションを実行とは
▷実行を開始すると最後までフローが実行されますが、「▷|次のアクションを実行」をクリックすると、1つのアクションを実行することができます。
アクションにエラーが発生した場合は、その原因を探るために「▷次のアクションを実行」を使用して1つずつアクションを実行しながら、内容を確認することができます。
その他にも、アクションの動作確認や、変数に格納された値の確認などにも使用できます。
●次のアクションを実行の使用方法
実行したいアクションをクリックし、画面上にある「▷|次のアクションを実行」をクリックするか、「デバッグ」の「▷|次のアクションを実行」をクリックするか、キーボードの「F10」を押すと、1つのアクションが実行されます。
アクションの動作確認や、変数に何が入ったか1つずつ確認しながら、アクションを実行できます。
途中でフローを中断したい場合は「□停止」をクリックします。
3.アクションを無効化
●アクションを無効化とは
一部のアクションを無効化して、フローを実行できます。
ブレークポイントだと、その場所でフローが一時停止されますが、フローの無効化はアクション自体が無効になり、フローを実行しても無効化したアクションは実行されません。
例えば、Excelの書き込みの一部だけアクションの確認を行いたいので、その他のアクションを一時的に無効化しておいて、フローを実行する場合や、今はExcelの保存を行わないで、Excelの保存を無効化してフローを確認したい場合など、アクションを消したくないけど、一時的に無効化したい場合に使用します。
●アクションを無効化の方法
1.無効化したいアクションを選択して右クリックを押します。
2.次に右クリックから「アクションを無効化する」をクリックするか、アクションの右端にある点(その他のアクション)をクリックします。
3.無効化されたアクションは半透明になります。
●無効化されたアクションの有効化の方法
1.無効化したアクションを右クリックするか、その他のアクションをクリックして、「アクションの有効化」で元に戻ります。
4.ここから実行
実行したいアクションの途中からフローを実行することができます。
例えば、8のExcelの起動からフローを実行したい場合に、実行したいアクションを右クリックするか、アクションの右側の点(その他のアクション)をクリックして「▷ここから実行」をクリックします。
「▷ここから実行」をクリックすると、そのアクションからフローが実行されます。
以上でフロー構築に便利なデバッグ機能や、アクションの無効化、フローを途中から実行する方法をご紹介しました。