1.行政書士試験 一般知識等の試験結果
行政書士の試験科目は法令等の基礎法学、憲法、民法、行政法、商法・会社法です。
この他にも一般知識等で政治・経済・社会、情報通信・個人情報保護、文章理解が出題範囲です。
2016年にフォーサイトの講座を受講して勉強したのですが、本試験に落ちました。
2017年は民法と行政法の講座と答練をLEC東京リーガルマインドで受講し、残りの法律科目を前年のフォーサイトの教科書で勉強し、模擬試験はTACで受験し、一般教養をフォーサイトのテキストと市販の書籍で勉強し合格しました。
2017年の試験直前にTACの模擬試験を受けた結果です。

一般知識等の結果は14問中10問正解で40/56点 順位は16/2252人でした。
2017年の本試験の結果です。

一般知識等の問題で、14問中13問正解で52/56点でした。
2.出題範囲
一般知識等の出題範囲は、政治・経済・社会、情報通信・個人情報保護、文章理解です。
出題数は14問
行政書士試験には合格基準点が設けられています。
一般知識等は満点の40%以上得点しないと不合格になります。
合格には、問題数で6問以上、得点が24点以上必要です。
次の要件のいずれも満たした者を合格とします。
① 行政書士の業務に関し必要な法令等科目の得点が、満点の50パーセント以上である者
② 行政書士の業務に関連する一般知識等科目の得点が、満点の40パーセント以上である者
③ 試験全体の得点が、満点の60パーセント以上である者
(注) 合格基準については、試験問題の難易度を評価し、補正的措置を加えることがあります。
出典:一般財団法人 行政書士試験研究センター
●令和3年の出題科目
問題 | 出題科目 | 出題内容 | 問題数 | 配点 |
47 | 政治 | 近代オリンピック大会と政治 | 1問 | 4点 |
48 | 政治 | 新型コロナウイルス感染症対策と政治 | 1問 | 4点 |
49 | 政治 | 公的役職の任命 | 1問 | 4点 |
50 | 経済 | ふるさと納税 | 1問 | 4点 |
51 | 経済 | 国際収支 | 1問 | 4点 |
52 | 社会 | エネルギー政策 | 1問 | 4点 |
53 | 社会 | 先住民族 | 1問 | 4点 |
54 | 社会 | ジェンダーやセクシュアリティ | 1問 | 4点 |
55 | 情報通信 | 顔認識システム・監視カメラ・生体特定 | 1問 | 4点 |
56 | 情報通信 | 自動運転 | 1問 | 4点 |
57 | 個人情報保護 | 個人情報保護制度 | 1問 | 4点 |
58~60 | 文章理解 | 3問 | 12点 |
●令和3年の出題傾向
令和3年の出題は時事問題が多く、情報通信も時事問題に近い問題が出題されています。
令和2年では個人情報保護の問題が2問出題されましたが、令和3年は1問しか出題されていません。
文章理解は毎年同じ3問出題されています。
過去の問題と被らない、時事問題が多く出題されています。
3.政治・経済・社会
政治・経済・社会は7問程度出題されます。
政治・経済・社会は出題範囲が広いので、フォーサイトのテキストだけではなく、市販の参考書で勉強しました。

主に勉強したテキストは、最新時事用語の書籍と大学入学共通テスト用の参考書です。
政治・経済・社会は範囲が広いので、広く浅く勉強するため、テキストを暗記するのではなく、3周ぐらい読んで、本試験の選択肢を選べる勉強をしました。
●政治・経済・社会
センター試験 政治・経済の点数が面白いほどとれる本
センター試験 現代社会の点数が面白いほどとれる本
上記の参考書は黒と赤の二色刷りで見やすく、図も多く使用していて、解りやすいです。
4択式のチェック問題も掲載されています。
●時事問題
私の場合は、時事問題の対策としてニュースや新聞で勉強するよりも、要点がまとまっている市販の時事用の参考書で勉強しました。
新聞では過去の記事をもう一度読みたい時に検索に時間がかかるのと、新聞の場合は時間が取れない時に、記事を読み飛ばしてしまい頭に入らなかったので、市販の最新時事用語の書籍で勉強しました。
現代用語の基礎知識 学習版
小中学生にも理解しやすいように、漢字にふりがなが振ってあり、子どもにも読みやすい解説になっています。
朝日キーワード就職
コンパクトで持ち運びやすく、二色刷りで読みやすいです。
各章の最後にチェックドリルが掲載されているので、記憶の確認ができます。
図解でわかる時事重要テーマ100
イラストと図が豊富で解りやすいです。
各章の最後に確認ドリルが付いています。
〈図解〉まるわかり時事用語
本のサイズがB5(大判)あるので、持ち運びには不便ですが、その分イラストや写真も豊富です。
公務員試験 速攻の時事 実戦トレーニング編
用語の確認と問題演習に使用していました。
4.情報通信・個人情報保護
情報通信・個人情報保護は4問程度出題されます。
情報通信はフォーサイトのテキストと情報通信の専門用語をWebサイトで検索して勉強しました。
個人情報保護は2016年に個人情報保護士の資格を取得した時に使用した、公式のテキストと問題集で勉強しました。
この他にも、個人情報保護の条文をWordに取り込んで、勉強していました。

Wordに取り込んだ条文を「音声読み上げ機能」で読み上げることができます。
別の記事に使用方法を掲載しています。該当記事はこちら
5.文章理解
文章理解は確実に3問出題され、勉強しただけ得点に結びつきやすい分野です。
対策もしやすく、過去問を解けば出題傾向を把握できます。
過去問や模擬試験、公務員用の問題集で数多くの問題を解いて、問題になれることが一番です。
行政書士の過去問や公務員試験用の問題集スーパー過去問ゼミ 文章理解・資料解釈で勉強しました。
この他にも資格の取得情報を別の記事に掲載しています。該当記事はこちら